【セミナーレポート】FSDi seminar Vol.3 地域創生セミナー【2026.06.17 開催】
SEMINAR REPORT
旅行業が描く「誇れる街」の未来戦略。
地域創生セミナーを開催いたしました。
東武トップツアーズ株式会社より3名をお迎えし、地域の課題解決と持続可能な発展をテーマとした「地域創生セミナー」を開催いたしました。
当日は、従来の旅行会社の枠組みを大きく超え、観光、イベント、宗教、そしてデジタル技術を融合させて地域に新しい価値をもたらす同社の先進的な取り組みについて、豊富な具体事例とともにご紹介いただきました。
セミナープログラム概要
当日は以下の内容に沿って、同社×地域のこれまでの取り組み、これからの可能性についてお話いただきました。
地域創生担当 望月 康紀 氏
大会・イベントデザイン、宗教文化事業担当 植田 伸幸 氏
DX・Web3.0推進室 所 真司 氏
セミナーのハイライト
第一部 行政と連動した持続可能なまちづくり
最初のセッションでは、同社が長年培ってきた旅行業のノウハウをベースに、全国47都道府県のネットワークを活かした体制や戦略についてお話しいただきました。地域の自然や文化資源を売れる商品へと昇華させる「観光コンテンツ造成」や、商談会等を通じて地元の稼ぐ力を高める「産業振振興」に加え、家畜伝染病発生時の防疫実務をはじめとした「危機管理支援(防災・防疫)」まで、生活基盤の強化を含めて一体で地域に入り込む姿勢についてお話をいただきました。
第二部 「人が集まる力」で地域を動かす
続いて、地域創生・ソーシャルデザイン推進部部長の植田伸幸氏より、集客のパラダイムシフトと「宗教文化」が持つポテンシャルについてのお話をいただきました。従来の表面的な消費の観点から、熱量の高い参加者をファン(関係人口)へと育成する重要性を指摘。全国に約15.8万社寺存在する神社仏閣を、夜間特別拝観や精進料理体験などの「ユニークベニュー(特別な体験価値)」として活用するだけでなく、すでに確立された共助のネットワークと安全な立地を活かした「分散避難所(防災インフラ)」として公式に組み込む、日常と防災をシームレスに統合した新しい地域デザインの必要性をお話しいただきました。「単なる手配から、地域を共創する触媒へ」という言葉が印象的でした。
第三部 行政の観光DXを支えるしくみ
最後のセッションでは、デジタル技術を単なる導入にとどまらず、地域の課題解決に向けた様々な実践事例が紹介されました。山形県西川町の「デジタル住民票NFT」の取り組みでは、販売数量の13.4倍の購入需要を集めて1分で完売し、リアルな誘客と大きな経済効果をもたらした「西川モデル」の成功要因が語られました。
- 公務員専用AI「マサルくん」:行政文書を学習したセキュリティ機能付きAI。劇的な業務効率化を実現。
- デジタルタクシーチケット「Digi TAKU」:LINEを活用し、地域交通の利便性を向上。
- モバイル乗車券「おーバスnoroca」:Web3.0やAIを活用した次世代の地域循環エコシステムを提示。
まとめ:一過性で終わらせない、地域循環モデルへ
本セミナーを通じて、イベントが持つ「瞬発的に人を惹きつける力」と、地域の宗教文化やデジタルが持つ「持続力」を掛け合わせることで、一過性で終わらせない「通年型の循環モデル」が構築できることが強く示されました。
当機構としても、地域と共に未来を共創する役割を今後もさらに推進し、持続可能な社会の実現に向けたイノベーションをデザインしてまいります。
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